Q/A(在校生・保護者向け)

カリキュラム関係

[NEW] 選択の講義を履修していないがAコースに行くことは可能か?

1年生、2年生のガイダンスでAコース希望者は必ず「基礎工学演習A」を履修するよう1年、2年の履修指導及び当該講義のシラバスに明記しております。但し、常に想定外のミスマッチはありますので、他のコース選択をしていてもAコースを選択することは可能です。その場合はしっかり2年生の講義範囲を自習してから、Aコースに来てください。

コース希望が多かった場合、成績順なのか。落ちることが多いのか。

各コースとも定員は35名です。成績順で上位35名が希望のコースに入ることができます。これまでAコース希望者が35名を超えたことはありません。もちろん成績は良いに越したことはないので1,2年生はしっかり勉強してほしいと思います。

2年から3年生に進級する時、Aコースに行くための競争率はどの程度でしょうか?

各コース上限が35名と決まっております。Aコースはこれまで35名の希望者が最高で、これを超えた例もありませんで、希望者は全員Aコースに進級できております。他コースで35名を超えて、第2志望のAコースに来た学生もわずかにいますが、ほとんどの場合Aコースが第一希望の学生だけです。

2年生ですが環境物質化学コースに行くかどうか悩んでいます。進学したい気持ちもあるのでどうすれば良いでしょうか?

2016年度は2年生の最初の希望と最終希望で大きく環境物質化学コースの希望者数が変わりました。後期の講義や実験も含めてギリギリまで悩んで環境物質化学コースが気に入れば来てください。環境物質化学コースは特に進学するように指導しているわけではなく、実験や研究が面白くなったらやはり研究職を目指して研究できる大学や大学院への進学希望が高くなり進学を選ぶせいだと思います。卒業研究が面白いと感じたら、是非進学の道も考えてください。ただし、進学できる程度の内申(基礎学力)は必ず付けておいてください。

環境物質化学コースを選ぶ基準は?

理科・化学に興味がある人、化学実験が好きな人、身の回りの様々なものの「ものづくり」にチャレンジしてみたい人が良いと思います。環境物質化学コースの就職状況を見ていただき、このような会社に就職したい人はAコースを選んでください。最近ほぼ半数が専攻科や大学編入学をしておりますので、化学系の専攻科・大学進学を考えている人には良い選択肢と思います。

環境物質化学コースではどんなことを勉強しますか?

化学は我々の生活に密着した、すなわち衣食住すべてを構成している「モノ」を作りそしてそれらを分析する学問です。環境物質化学コースでは、化学系の技術者として必要な無機化学、分析化学、物理化学、有機化学、化学工学、 環境化学の基礎・基本の技術と知識を身につけた上で、人間社会の生活の基盤となる化学物質・材料の開発と製造に 関する学習を行います。そして、社会構造の変革に対応して新たな材料開発、ナノテクノロジー、環境調和型の機能を持つ物質の開発設計、環境にやさしい物質生産プロセスの設計製作のできる人材を育成します。そのために、講義では有機化学分野、無機・分析化学分野、化学工学分野の基礎について総合的に学び、実験実習では講義で学んだ知識を組み合わせて応用する実践的技術を身につけます

「エネルギー」についてどのようなことを学べますか?

3年生以降のそれぞれの授業で様々な切り口でエネルギーを学ぶと思います。無機化学では太陽電池の中心となるシリコンの材料について学びますし、有機化学では次世代型有機太陽電池の原理の勉強もします。物理化学では熱と仕事の勉強をし、また化学工学では熱を中心にさまざまなエネルギーについて多角的に学びます。それぞれの分野で最も興味のある分野に進み、その中でのエネルギーについて卒業研究で改めて触れればいかがでしょうか。

生物学は学べますか?

生物学は大変幅の広い学問です。本校ではエンジニア育成の目的から生物の分野のうち、「バイオ分子工学」「バイオプロセス工学」の講義を行っています。生物化学から生物工学など、生命活動の中心となる遺伝子の話や、遺伝子組み換えの話、工業生産へ活かすためのバイオテクノロジーなど幅広く学習します。

進路関係

[NEW] 専攻科入試の前期・後期の違いは?

専攻科前期試験は学力免除に対し、後期は学力(数学・専門の口頭試問)があります。後期は旧帝大学力試験に漏れた学生が受験することが多いので、狭き門で一般にレベルが高いです。

[NEW] 府大の推薦試験について

本高専には同一法人である大阪府立大学に特別推薦枠があります。講演会ではお話しましたが、ボーダーの成績については担任等にご相談ください。

[NEW] 進路で困ったらどうしたら良いでしょうか。

まずは進路相談は担任ですが、進学や就職に関しては専門コースの先生が望ましいと思います。1年生からアクティブ・ラーニングの機会を通じて、専門の先生のアポイントメント取り方など教えたと思います。先生方のオフィスアワーの時間を調べて、是非、直接質問に行ってください。先生方は歓迎してくれると思います。

[NEW] 豊橋と長岡の両技科大について教えてください。

詳しくはホームページをご覧ください。どちらも高専生を受け入れるための制度が充実しています。また、来春より環境・生命工学課程/専攻から応用化学・生命工学課程/専攻に変わり、豊橋技科大も積極的に化学系卒業生を受け入れてくれます。

[NEW] 大学は入試制度がセンター試験から「大学入学共通テスト」に変わるそうですが編入学試験に変化はあるでしょうか。

センター試験は実に多くの高校生を選抜するため、マークシート式など成績処理の取り組みが必要になってきました。高専からの編入受験者はもともと数が少ないので、じっくり選抜試験をしてくれると思い、大学編入学試験もこれまで通りと考えております。

本校本科からの就職だと良い会社に学校推薦で就職はできるが、大学に行くとここまで良い就職先に入社できるかどうかどうかわからない。高専卒・大学編入後の大学生はどうやって高専卒であることをPRしているのだろうか。

本校卒業後の進学先での就職は最終学歴でしょうし、本校からの学校推薦はありません。進学先の大学の卒業生であることをアピールされるのが良いと思います。しかし、自己PRの仕方は様々ですので、エントリーシートに高専時代の経験を書く卒業生もいるかも知れません。本校を卒業し、進学されたとしても総合工学システム学科卒の誇りを持つことは良いと思います。

本校に挨拶に来られる企業は毎年一緒ですか?

卒業生が活躍している企業から、多くの求職の挨拶に来られます。全くはじめての会社からの求職のご挨拶はあまり無く、毎年ご挨拶に来られるのは、本校卒業生を受けて入れておられる会社が主にご挨拶に来られます。求人票を送ってくださる会社は概ね求人倍率30倍ですし、毎年「是非卒業生をほしい」とご挨拶に100社程度は来られますので、良く担任と相談して進路を決めてください。

年により専攻科合格者数が違うのはなぜか?

他高専は学科制ですので、学科ごとに定員が定められています。本校は総合工学システム専攻の1専攻ですので、コース定員は無く様々なコースから受験でき、上位20名が入学できます。現在の専攻科1年生はAコースが9名在籍しています。

担任が変わったら、希望する企業に就職するのは難しくなるのか?

就職担当は4,5年担任と主任です。4,5年は原則持ち上がりとなっており、担任は4年生から5年生まで継続して進路指導します。また、主任も進路指導をバックアップします。就職指導も企業と連携して次年度就職担当に引き継ぎますので、担任が代わると急に就職が無くなるという心配は不要と思います。もちろん、就職も進学も成績が上位であればより優位ですし、面接も重要なので、個人のスキルも付けておかないと、いくら担任が後押ししても本人の努力なしには良い進路は開けません。なお、就職活動の主人公は本人です。担任はご家庭とともにご本人の志望とこれまでに沿ったキャリア活動をサポートする立場となります。スムーズに活動支援をすすめていくため、学生本人が主体となって担任(学校)とご家庭がよい関係を築いていくことがコツとなります。

80点から上が優で、できるだけ優を取れるようにということですが、専攻科進学や大学編入に必要な成績を教えてください。

専攻科学力免除試験や、大学編入学推薦の基準は年により異なります。常にできるだけ良い成績が取れるようがんばってください。細かな情報は上級学年になってから担任や進路指導の先生に相談して下さい。

推薦以外の試験はどうなっているのでしょうか

推薦以外の大学編入学の学力試験などは本校での内申点は関係ありません。実力勝負ですのでしっかり勉強して実力を付けて下さい。

専攻科や大阪府立大学の推薦の基準となる成績はいつの時の成績でしょうか?

基本は1年生から4年生の全教科の試験の平均です。素点の平均や優良可を元に算出するものなどがあります。

進学希望ですが、環境物質化学コースは大阪府立大学への進学が多いのはどうしてでしょうか?

特別推薦の基準は年により変動し、府大への編入学志望者は増減します。都市環境コースは府大に相当する土木・建築系の学科(課程)がありません。公務員への志望者が多いのも特徴です。一方、環境物質化学コースは府大の編入学可能な化学系の学科(課程)が3つあります。これは府大に限らないことですが、大学編入学において、化学系の学科は他の専門コースと競合しないのが魅力です。

成績が悪いのですが大学に編入学できるでしょうか?

現在の学年がわからないので何とも言えませんが、本人の努力次第でなんとかなると思います。専門にわかれた後、3年、4年、5年の各学年のはじめにキャリアデザイン教育を行います。その際、進学や就職についての各学年での準備時期なども伝えています。大学受験の勉強ですが専門科目は4年の後半から始める学生が多いようですが、準備は早いに越したことはありません。英語や数学などは積み立て科目なので、1年からしっかり理解していなければいけません。準備に時間がかかります。専攻科前期試験や府大、技科大などの推薦をもらうためには日頃の内申が最重要ですが、学力の場合当日の試験の結果次第です。どの時期からでも頑張ればチャンスはあるので諦めずにしっかり勉強してください。また、その場合は複数校の受験をお勧めします。編入試験は何校でも受けられますが、受験校は担任の先生とよく相談してください。

女子学生ですが就職した後は寮に入れるのでしょうか。自宅から通うことになるのでしょうか。

本校を卒業して就職する企業は比較的大手であることが多いので、大工場に近接した寮や会社が借り上げた借り上げ寮(ワンルームマンションなど)が準備されていることが多くあります。大工場の場合、海辺に隣接したやや地方都市など郊外にあることが多いのが実情で、自宅から通えず最初は入寮することが多いと思います。大阪市内の会社などの場合などはその会社の寮が近くにあることにはありますが、地方から出てきた単身者を優先するため、会社にもよりますが自宅が近い場合は自宅から通うよう言われることが多いようです。会社にもよりますが、就職したら必ず寮に入れるというものでは無いようです。

将来研究したいのだが、大学院に行って就職するのが良いか、本科から就職するのが良いのかわからない。大学院に行くと就職はしにくくなるのか?

化学コースの本科や専攻科を卒業した場合、就職はたくさんあります。しかし、本科からは研究分野に配属になることはまずありません。専攻科卒の場合、希望すれば基礎的な分野ですが研究職につけるケースもあります。会社での努力次第で研究分野に進めることもあります。しかし、やはりしっかり研究したいのであれば是非大学院(修士課程、博士課程)に行ってください。大学院からの就職の場合、推薦制度はあまりありませんので、一般の就職試験を受ける事になるため、なかなか良い会社に就職できるかどうかは本人次第です。高専や大学の先生になるためには博士課程(ドクターコース)に進んでください。しかし、博士課程を終えて必ず研究職につけるかどうかはわかりません。任期付きの職場や自分の研究してきた分野以外の仕事にしか就職できない場合もあります。就職できない可能性もゼロではありません。高専在学中に是非自分の進路について先生方と一緒に考えてください。

女子学生はどのような就職先があるのでしょうか?

分析の会社に勤める例が多いです。例えば製薬メーカーの分析職です。また、繊維系で研究をしている卒業生もいます。その他、製造や保全の仕事をしている例もありますが、男子のように夜勤などをするケースはあまりありません。

Aコースは求人が少ないですか?

Aコースだけ極端に求人が少ないというわけではありません。求人票を見るとAコースに◯が無いところが多いように見えます。しかし、実際のところ、どのコースも10倍を超えていますので、一人あたり10社以上選べるということで、もはや十分な会社の数があります。
皆さんが就職準備を始めて分かることですが、切実に求人を希望される方は就職担当教員に面接に来ておられ、実際、ほぼこのように挨拶に来られる会社に就職することが大半です。挨拶に来られる会社数だけでも数十社あるので、この数だけでも就職希望の2倍以上はあります。また、このような会社の方が求める学生像を具体的に提示されますので我々として就職マッチングの参考になります。
また、学生の希望に合わせて(近畿圏?全国?製薬?化学工業?製造?品質管理?)希望する会社を絞り込んでいくと、具体的な会社「数社」に絞り込まれるますのでまさに求人票の「数」だけで心配する事はありません。
また、求人票の来ない会社もお世話することもできます。行きたい会社から求人票が来ない場合や、ある学生をある会社に行かせたい場合はこれまでも就職担当が直接会社に連絡して求人票を送ってもらい就職させた実例もありますので、安心して学習と求職活動をしてください。まずは勉強と成績が大事です。

専攻科には女子はいますか?

最近はAコースでも専攻科に進学する学生も多くいます。また、女子学生も専攻科進学が増えてきましたので、安心して進学先として検討してください。専攻科には女子がいないというわけではありません。

専攻科進学と大学編入学のメリット・デメリットは?

Aコースからの大学編入学は、旧帝大から近隣の国公立、地方大学や豊橋・長岡の技術科学大学が主な進学先です。通学圏(大阪・京都)の大学編入学はかなり学力が必要です。編入生は多くの大学で3年生に編入されます。3年生では座学が多く、4年生から卒業研究のため研究室に配属されます。それに対し専攻科では、長期インターンシップを経て、工学特別研究につなげますが、卒業研究を行った研究室で継続して2年間研究を続けることが多く、その場合はとても居心地が良く、研究がより進めやすく学会発表などの成果も出やすいと言うメリットがあります。また、夏・冬2回の長期インターンシップで行きたい企業や大学を体験できます。授業料は専攻科のほうが安いです(大学の約60%)。研究のための機器は大学のほうが優れていることが多いです。大学編入や専攻科進学後、就職することもありますが、7割近くは大学院に進学します。

分析職・品質管理とはどういう仕事ですか?

食品や化学工業、医薬品などはできたものを必ず検査します。そのためにはさまざまな分析機器を使って、その純度や調べたり栄養価を測ったり、細菌の混入がないか、毒性がないかなどを調べます。分析職は女子の希望者が多いですが、男子で分析センターや医薬品会社の分析職に就職する学生もいます。

就職したらどんな仕事ができますか?

化学は衣食住など我々の生活に密着した学問です。衣類として繊維関係を中心に最近ではパソコンのディスプレイ関連を開発している会社に就職したりしています。食品としてはチョコレートなどの油脂、調味料や食品添加物を作っているメーカーなどを選ぶ学生もいます。住環境としては建材の断熱材を作っている総合メーカーに務めている卒業生もいます。その他、化学会社は当然として、医薬品や医療器具、塗料やゴム、そしてエネルギーとして必須である電気・ガス・石油精製関係の職場に多くの先輩が就職しています。

就職先として研究職や分析系に行きたいのですが、高専卒でも行けますか?

企業の最先端の研究室で研究するには通常大学院の修士または博士が必要です。但し、数は少ないですが高専生を基礎研究的な研究職として採用している会社もあり、全く研究に進めないわけではありません。どちらにしても研究環境に行くためにはしっかり勉強する必要があります。分析や品質管理は女子学生を中心にたくさんの企業が化学分析系希望の学生の採用を行なっております。

研究者になると、どんな仕事をすることになるんですか?

高専卒では採用されてすぐは生産や品質管理の仕事に進むのが一般ですが、まれに基礎研究の分野に就く事もあります。決めるのは本人の希望を聞いて、人事の方が適性を見てお決めになられます。就職の際、一度どのような分野があるか、職種について研究してみてください。しかし、研究職に就くのが前提なら大学院(修士)まで進学するのが良いと思います。修士取得後の化学系だと高分子・無機材料や有機・無機の素材、化学薬品など様々研究に従事すると思いますが、会社によって研究内容がまったく異なるのでなんとも言えません。

兄がある企業に就職した後に大学に行きましたが、企業に行きながら大学に行く事のメリット/デメリットを教えてください。

会社により、学費や給与を支給していただきながら大学に通わせてもらえるケースもあります。このような社員になれるケースは滅多にありませんが、もし成績が極めて優秀で幸運にも希望して選ばれたのなら是非大学で学んでください。大学で学ぶ事は多くあると思います。

大学に編入し、教師関係の仕事にはつけますか?

大学編入後、高専の単位を認定してもらいつつ、大学で勉強して卒業の単位を揃えますが、実際のところ大学を卒業するのさえ大変です。この状況で教職の単位を揃えるのはさらに大変です。しかし、これまで化学科を卒業して中学や高校の教員になっている方もたくさんおられます。3、4年生で教職の単位を集め、さらに大学院に通いながら教育実習を終えて教員免許状を取得され教員になられた方もおられます。

科学捜査研究所に就職できますか?

本校を卒業して科学捜査研究所に就職した卒業生はいません。科学警察研究所や科学捜査研究所はそれぞれ国家公務員や地方公務員に合格する必要があります。是非行きたいと思うのでしたら、大学院への進学も含めてじっくり進路を決める必要がありますが、どちらも就職は非常に難しいと思います。どちらも分野として「化学系」もありますが、「先輩方の声」を読んで目標を高めて頑張ってみてください。

食品関係の就職先はどのような企業がありますか?

Aコース希望者には、過去10年間の先輩方の進路一覧を配布しています。コースのホームページに記載されている、サントリープロダクツ、不二製油、カネカ、ミヨシ油脂、理研ビタミン以外にも様々な会社に就職しています。就職はしていませんが、さらに多くの会社からの求人があります。学内で公開されている求人票を見るか主任の研究室を尋ねてみてください。

就職の定着率はどうですか?

統計的にデータを取ったことはありませんが、卒業当時の担任が卒業生と連絡を取り合って、概ねその動向を把握しています。ここ数年、学年で一人二人やめている卒業生もいますが、むしろヘッドハンティング的に良い会社に自主的に移っている例もあり、これを定着率から外して良いのかは疑問です。高専卒業生の就職の定着率は高いと考えています。

研究するには進学は必要ですか?

研究を目標とするなら大学院、最低でも修士、場合により、博士の学位が必要となります。高専卒の主な職種は製造職や分析職が中心となり、まれに基礎的な研究職に就くことがあります。研究を目的とした職種に就きたいと考えるのでしたら、本科卒や専攻科卒ではまだまだ化学の研究者の世界では勉強不足なので大学院への進学を考えてほしいと思います。 高専卒で製造の場に赴任しても、本人の希望や成果、内部転換試験などにより総合職的な立場で海外に進出したり、研究分野に進んだり、管理職に移ったりと将来は大変広くなっています。会社によっては、採用後よく勉強する方に経済的支援をし、大学3年に入学させるシステムを持っている会社もあります(もちろん入学試験もあります)。最終的に本人のやる気と考え方次第だと思われます。

高専から農業系の仕事にはつけますか?

環境物質化学コースからは大学の農学部への編入が可能です。また、農薬の会社からの求人もあり、本科卒業後、そういった企業へ就職することも可能です。

進学か就職かを本当に最終決定しなくてはいけないのはいつですか?

まれに5年生になってから、就職か進学か希望が変わるケースがありますが、いずれにしても早めに決めたほうが有利なのは間違いありません。特に進学の場合は、4年生の夏休みには大学のオープンキャンパスなどに参加し、編入学試験のための勉強を始めたほうが良いでしょう。就職でも進学でも保護者のかたともよく話し合い、4年生の12月には、具体的な企業や大学を第1希望から第3希望ぐらいまで決められると良いでしょう。

OBのかたがたは就職先でどのような仕事をしていますか?

仕事は様々ですが、やはり製造職や分析職が中心となります。進学後、研究開発職に就いているかた、大学などで研究者になっているかたもいます。

大学編入学受験をするならば、プラスで何を勉強すればいいですか?

普段の勉強をしっかりし、編入学試験の過去問にもチャレンジしてください。わからないところがあれば、その分野の先生に聞きに行くと良いでしょう。

その他

[NEW] 府大高専はティーチング・ポートフォリオの取り組みをしているようですが、どのようなもので、学生に対してどのような効果がありますか?

府大高専にはティーチング・ポートフォリオ研究会があり、日本一ティーチング・ポートフォリオを取り入れている学校として自負しております。ティーチング・ポートフォリオでは各教員の教育についての思いを知ることができます。簡単にまとめますと「自らの教育活動について振り返り、その自らの記述をエビデンスによって裏付けた厳選された記録」です。特徴は,①内省、②エビデンスによる裏づけ、③柔軟性、④厳選された情報の集積、の4点です。詳しくは本校のTPのページをご覧ください。

家庭でできる文章を書く、または喋れるトレーニングはありますか?

普段はこのようなトレーニングをご自宅でする必要もなく、学校からの宿題やレポート作成のみで高専生として十分に作文力はつくと思います。4年生の後半辺りから学校での模擬面接をします。普段は就職の模擬面接の練習の機会はなかなかないと思いますが、4年生ぐらいになれば保護者やご兄弟に「自己PRや自分の長所・短所」のプレゼンを聞いていただくのは経験として良いと思います。

化学実験の場合、失敗することもあるかもしれませんが、実験が失敗した場合、実験は欠点になるのでしょうか?

すべての講義並びに実験・実習の評価方法はシラバスに記されています。実験は失敗することもあるかもしれませんが、その場合も基本的に丁寧に実験レポートを提出すれば減点される事はありません。就職すれば良い成果を出さないといけない成果主義になるかもしれませんが、学生の間は普段の努力とレポートなどの成果物で決まります。卒研の実験ではうまくいかないことのほうが多いと思いますが、頑張って良い卒研の成果を出してください。

中間試験で欠点をとってしまいましたが、どのような勉強をすればよいでしょうか?

勉強方法についてはシラバスにも明記しております。例えば、ある講義の場合は、授業が始まる前にその日の講義の教科書範囲を一読、その日のうちに復習、演習書を使って自学自習すること、章の終わりに行われる小テストに必ず合格点を取ることが挙げられます。欠点の場合は補習があるので、補習は必ず出席して、補習を受け、演習問題をやり次の定期試験では必ず取り返せるように自学自習を勧めています。

専攻科インターンシップ先にはどのようなところがありますか?

平成28年度の専攻科1年生からカリキュラムが変わったため、それ以前のインターンシップ先はあまり参考になりません。興味があればこれまで全員のインターンシップ先をお教えします。平成28年度から新カリキュラムになったことから「就職のための会社えらびのためのインターンシップ」から、研究の要素の強い、自分の研究に関連深い企業や大学を選ぶことになりました。

Aコースは難しいと聞きますが。

我々は特に難しい授業展開をしているとは思っておりませんが、希望者を調べてみると比較的成績が良い学生が集まってきている傾向があるのは確かです。レポートが多いという噂もありますが、特に他コースと比べて多いというほどではありません。Aコースに進んで就職・進学のため学力を向上させ、未来を切り開きたい強い意志のある人には教員8名が一丸となって取り組みたいと考えております。先生方の教育にかける熱意は大変高いと感じております。

なぜ、環境物質化学コースの略称が「Aコース」なのですか?

環境物質化学コースを英語表記すると「Environmental and Materials Chemistry Course」となります。通常、これらの頭文字をとってコースの略称としますが、環境物質化学コースでは以前より用いられている「応用化学」に相当する「Applied Chemistry」のAをコース略称として使用しています。専攻科は応用化学専攻なので「A」と一致しています。

環境物質化学コースはレポートが多くてクラブができないと先輩から聞いたそうです。本当でしょうか?

そういうウワサが流れているのは聞いたことがありますが、レポートに関して言えばどこのコースもレポートはあります。このレポートも実験レポートが厳しいや、卒業研究が厳しいなどコースにより様々です。また、レポートは自宅で夜やるものですから、クラブには特に支障は無いと思います。どんどんクラブ活動も頑張ってください。ただ、どこのコースの先生も「我々のコースはレポートが少ないからどんどん来てください。」とは、言わないと思います。むしろ、しっかり先生に指導してもらい、良いレポートを書き上げてこれらを自分の力にして、就職や進学で頑張るんだと言う意識を持ってほしいと思います。

4,5年生の担任は持ち上がりでしょうか?

環境物質化学コースはここ10年以上持ち上がりになっております。4年生の夏のインターンシップの指導や12月のSPIによる就職試験の準備、そして3月の企業研究セミナーを終えた後、これらを総括しながら5年生の就職の推薦をしていきます。ほとんどの学生は自分の希望する進路につくことができます。

環境物質化学コースで取れる資格はあるでしょうか?

危険物乙種はだれでも受験資格があるので、積極的に受けさせています。(学修単位数にもなります。)甲種は専門の単位の履修により受験が可能となるため、3年生の授業で資格が揃うので4年生には受験資格があります。 環境物質化学コースを終えると毒物劇物取扱者試験に合格相当の資格となり毒物劇物取扱責任者になれます。 有機化合物を扱う会社、燃料を製造する会社ではこれらの資格が必要になってきます。

勉強が大変でクラブに行けないという事はあるんですか?

是非クラブと勉強は両立させてください。卒業後、勉強とクラブの経験はきっと役に立つと思います。宿題や予習など勉強を計画的にやれば、両立はできると思います。時々、レポートなどが同じ日に集中する事があるかもしれませんが計画的に行い、早目に仕上げていくと解決すると思います。みなこの問題は抱えていますが、先輩方は頑張って解決していると思います。どうしても間に合わない場合、クラブの先輩方や顧問に相談するのが良いと思います。また、成績が下がればクラブへの出席をさせない方針のクラブもあります。可能な限り両立できるよう計画立てて勉強しましょう。

一般化学が苦手ですが、Aコースに入れるでしょうか?

一般の化学(化学Iなど)がよく分かっている方がAコースの進路についてくれるのが理想ですが、まだ一般化学だけでは化学の醍醐味がわからず成績が伸び悩んでいるのかもしれません。後期の基礎工学演習(A)を履修してみて、専門の化学の勉強に触れて、とても勉強したい気になればAコースに来てください。でも将来に向けて、可能な限り一般の化学の成績も向上させておいてください。3年生になれば一般の化学の復習など別途課題も出ると思いますので得意な方もさらに2年生までの化学の基礎固めをしておきましょう。

電池バッテリーに興味がありAコースに行きたがっています。先輩の情報として、Aコースはレポートが大変で厳しいと言われていますが、どうなのでしょうか?

化学系の学生実験のレポートが厳しく、提出量が多く、大変なのは理解できますが、実験時間数はどこのコースも同じだけ行われており、大差ないのではないでしょうか?レポートを熱心に書くかどうかは学生次第であり、レポート提出の厳しさもコース間で同じと思われます。またレポートを先生に見てもらい、添削していただくのは学生にとって貴重な経験なのではないでしょうか。学生に熱心に接し、学生を育てる熱意はAコースの教員の総意としてどこのコースにも負けないと感じています。最終的に就職なり進学なりで希望の進路をとるためには、しっかりしたレポートを書ける文章力が必要で、その成果として「面接でしっかり喋れること」が就職内定の必須条件です。この姿勢に共感していただくなら、Aコースとして歓迎したいと思います。

基礎学力が足りないと気づいたが勉強法は?

何を指して基礎学力がないと判断されたのかは分かりませんが、本校では「実践型技術者育成」を目指しています。すなわち、卒業後は、ものづくりの場でのリーダー的資質を備えた創造力のある実践的な技術者になってもらう必要があります。そのためには、丸暗記だけでは意味がなく、論理的に◯◯は◯◯であるから◯◯である。その理由は◯◯だから…、と言える必要があります。最終的な目標はここにありますが、3年生の場合、まずは専門基礎となる2年生までの内容をしっかり把握して、身についた知識としてから、専門の勉強に取り掛かってほしいと思います。今年は3,4年生には「化学」のドリル的な演習書で、自主的な学習をさせています。

本科卒と専攻科卒で就職にどのような違いがありますか?

本科卒生はほぼ全員が学校推薦で就職試験を受けています。通常大学生は自由応募の一般採用試験を受けておりますが、本校専攻科の場合、学校推薦で就職試験を受けることができます。内定後「高専専攻科修了生」として採用され、給与などの処遇もほとんどの企業が大卒と同じです。技術職・総合職など業務の詳細も会社により様々ですが、専攻科生としての希望する職種に就いているようです。

機械系・化学系両方で燃料電池の研究があるようだが違いは何処にあるのか?

機械系では水素燃料電池を対象に機械面からのアプローチで、化学系では生物燃料電池をはじめとした材料面からのアプローチで研究を行っており、両者間でコースを横断した共同研究しております。配属に関しては機械系では装置の開発やメンテナンスなど、化学系では材料面からの研究といった就職に関する分野を決定することでもありますので、燃料電池という分野に捕らわれることなく、自身がどのような分野で仕事あるいは研究を行いたいかを念頭に置いて選択することをお勧めします。なお、化学コースにおいては燃料電池のみならず次世代型太陽電池や新規開発したナノチューブ素材を用いた光センサーなど、エネルギー問題に対して、材料面からアプローチする手法についての研究をされている先生もおられ、講義や研究において様々な知見を学生に提供できると考えております。

研究室の配属手順を教えて欲しい。

4年生開講の基礎研究において、「PBL」と呼ばれる手法でコース教員の行っている研究について熟知できるようなカリキュラムを組んでおり、その中で自発的に研究を進めます。前期でこれらについて知った後、後期から各研究室で卒業研究に対する実験や学習を行っていくことになります。

化学コースはどのようなタイプが向いているのか?

化学実験が好きであるタイプは自主的な学習にも身が入るため成長も早いです。化学は機械や建築など他の分野と違い、目の前のもの以上に反応とそれの示す現象に対する発見に重点を置く分野ですので、発見を好む方ほど化学を好きになって頂けるのではないかと考えております。機械や建設系はどちらかというと設計並びにモノをつくり上げることに重きを置かれますが、化学コースではどちらかと言うと化学反応を予想し、うまく反応する条件を考え、改善して「材料面」からモノづくりを仕上げるプロセスを大事にします。是非、化学実験好きな方に来ていただきたいと思います。

なかなか化学式等を覚えることができません。昔、先生が実践していた暗記方法等ありましたら是非教えてください。

化学では、ある程度暗記しなければならないことがあるのは確かですが、物質も反応も非常に多岐にわたるので、暗記だけではすぐに限界に達します。ですから、理論をしっかり理解し、少数の原理からたくさんのことを導き出せるような論理的展開力を身につけていってください。